2010年7月23日金曜日

大学院へ進学 Vol.2

参加者
①C・G 中国 N大学院生


-こんにちは。国立大学大学院の合格、おめでとうございます。大変な難関受験を突破された経緯や語学学習のアドバイスなどをお伺いしたいと思います。まずは、日本にこられた経緯からお話いただけますか。
C: こんにちは。中国出身のCです。私は上海の短期大学生の時に日本語の勉強を始めました。日本語に興味を持ってからは日本語のドラマや映画やアニメをよく見ました。私には日本で暮らす親戚がいるので、自然と様々な日本の情報を入手することができました。短大卒業後、就職先でも日本の企業間とのやりとりがあり、「日本語」を勉強することが私の一つの武器になると考え、日本留学を希望するに至りました。

-すぐに日本の大学受験を考えましたか?

C: まずは、日本語学校へ入学しました。中国で仲介からアドバイスをいただき、まずは語学を身につけてから大学受験をしようと考えました。留学のために上海で日本語を勉強し、日本語能力試験3級に合格しましたが、日本人学生と一緒に大学の授業を受講するには3級のレベルでは難しいと思いました。ですから、まずは1年半のコースで日本語を学びながら、日本の生活に慣れ、進学したい大学をゆっくり探しました。大学の入試情報などを収集して、私立大学の3年生に編入学しました。

-どうして編入学を決めたのですか?
C: 時間の節約と、自分の能力レベルを考え3年生に編入学する道を決めました。

-Cさんの大学は日本でも難関大学と言われる大学であり、1年半の日本語学習期間があったとしても、3年生からの編入学をするにあたりとても苦労されたのではないですか?C: プレッシャーは大きかったです。編入試験は日本語の小論文、英語の筆記試験、日本語と英語の面接がありました。入学後、日本人の大学生と同じ授業を受けますので、先生の話すスピートについていけず、最初の2ヶ月くらいはとても苦労しました。最初はノートに先生の話を全部メモしたかったです。(笑い)
-みなさん、最初の半年は苦労するという話をよく聞きます。さて、Cさんの専門分野は経営ですね。私の専門分野は経営学なので、企業の管理、組織構造、国際財務、マーケティング戦略に興味があります。世界的に見ると、日本には優秀な企業が多いので、その成功の秘密や独自の考え方も勉強したかったです。

-Cさんは自分の興味ある分野や進むべき進路がしっかりしていたということですね。大学卒業後、大学院に進学するにあたり、どのようにしてアプローチしたのでしょう?教授とのコミュニケーションはどなたかに紹介していただいたのでしょうか?C: 入試前、大学院の冊子をもらいました。この中に各専攻の教授紹介が載っていました。専攻したい教授は学部生のときに受講したことがありました。ですから先生と直接話をして、メールアドレスをいただき連絡をとることが出来ました。自分は運がいいなと思いました。

-大学院入試の突破口となった要因は自分の持つどのような資質によると感じますか?C: そうですね、「意欲があること」「まじめな態度」「中・日・英」の語学能力だと思います。受験時の質疑応答の準備は、かなりしました。一般学部卒業生、社会人、留学生と受験の競争は厳しかったです。大学院では研修生から進学する方が多いです。
研修生は研修期間中に専門的な語学の用語をクリアできることが有利です。

-英語が重視されると聞きますが実際はどうですか? 
C: いえ、日本語の語学力は重要です。授業は日本語ですから、日本語が理解できないと授業についていけません。また、英語で書かれた教科書もあるので、英語能力も必要不可欠です。つまり、どちらも大切です。

-学部と大学院の大きな違いはどのようなところですか?
C: 大きく違う点は大学院では、テーマや研究内容の発表があります。大勢の人の前で話し、理解してもらう事が重要です。まだ発表に慣れないんです。でも、社会人などいろいろな人と一緒の授業は楽しいです。

-これからの夢や希望はありますか?C: 来日前は日本の大学へ入学し、大学院へ進学、日本企業で就職経験をして上海で再就職するということが目標でしたが、今は上海で会社を興したいと考えています。分野はサービス関係を希望しています。まだおぼろげではありますが、叶えたいです。

-すばらしい目標だと思います。頑張ってください。最後にこれから進学を希望する留学生へのアドバイスをお願いします。C: 自分自身の求めていること、目標、目的を持つことが大切です。目標や目的もなくただ「留学」すればなんとか「なにか」が身に付くという事ではないと思います。目標、目的があればそこに向って努力することができるでしょう。

-実体験に基づいた貴重なご意見をありがとうございました。

日本に留学して  Vol.1


留学生フリートーク


参加者

R・Y 中国 N大学研究生

P・K 韓国 N大学交換留学生

D・W オーストラリア N大学交換留学生



-みなさん、こんにちは。これから日本へ留学される方へ先輩からのアドバイスをいただければと思い、今回お集まりいただきました。それでは、まず自己紹介と日本留学にいたるまでの経路を教えて下さい。
P: こんにちは。韓国出身のPです。私は高校生の時にはじめて日本語の勉強を始めました。日本語のクラブに入って日本語能力試験3級に合格したこともあって、現在在籍中(韓国)の大学の教授から日本への交換留学プログラムに推薦していただきました。
私の専門分野は経済学なので、トヨタに関する情報や研究に興味があり、日本の中でも名古屋という場所へ留学を希望しました。
D: こんにちは。オーストラリア出身のDです。日本語をもっと勉強したくて日本への留学を決めました。中学生の時、フランス語と日本語が必須科目でしたから勉強しているうちに、漢字がおもしろいと感じるようになりました。
また、日本の産業技術やテクノロジーにも興味があります。

-中学で2カ国の外国語を勉強するなんてすごいですね。P: 私の高校でも第2外国語が、日本語か中国語でしたよ。高校によって違いました。
D: そうですね。学校によって学べる語学の種類は違います。

-日本へ来て、どこかへ旅行しましたか?D: 東京と広島へ行きました。広島は、静かで雰囲気がとても気に入りました。原爆ドームの近くに泊りました。
P: 私は九州の別府温泉へ行きました。東京のお台場もよかったです。

-交換留学はどのくらいの期間滞在しますか?P: 私は1年間です。
D: 私は半年ですが、これで日本留学は2回目なんです。高校生の時に2週間日本に留学しました。
-日本で就職したい気持ちはありますか?D: まだ、大学院へ進学するか就職するか決めていません。日本の企業は労働条件が厳しいので、あまり望みません。
日本では朝早くから、夜遅くまで働くと聞いています。たとえば、自分の仕事が終わっていても、上司が帰るまで帰れない。。。とか。
-あるある!!日本ではよくある光景かもしれません。P: 私も日本の企業に就職したいとは思いません。
R: 私は、もしチャンスがあれば、日本で働きたいです。家を買いたい! (笑)

-日本へ来て一番驚いたことは何ですか?P: 寮の部屋の狭いところ!!このくらいしかない!! (手で指し示す) (笑)
きれいなんですが、とにかく狭い。
D: うん。狭いね。(笑) でも大丈夫。(笑)
-では日本人についてはどうですか?違うなぁーと感じたことはないですか?D: 変わった日本人といえば、引きこもりの人。
R: 日本人は友人に彼氏を紹介する習慣がないですね
全員: (笑)
R: 日本の男性はロマンチックなところがないです!中国の男性はもっと情熱的ですよ。
全員: (笑)
P: 韓国はロマンチックですよ!!
女性全員: いいねぇー!!!
D: ・・・・・・。(唯一の男性)
P: でも日本女性も恥ずかしがり屋で、花束を貰ったら持って帰るまでが恥ずかしいと、聞きました。
-日本人は、恋愛に関して男女ともに恥ずかしがり屋かもしれないですね。
-話は変わって、日本に来て困ったことはありますか?
D: 日本語が話せたので、自分は特に困らなかったけど、同じ留学生でも、日本語があまり出来ない人は孤立したり、学習面でも遅れてしまい、苦労しているようです。
P: たとえば、韓国語は文法や発音が日本語と似ているから学習しやすいけど英国圏の人は大変みたいですね。
D: 私は漢字好きですよ。1つ1つに意味があるところが面白いです。
全員: すごーい!!

-日本語をある程度勉強してから留学することは重要ということですね。
-将来何をしたいですか
?
P: 私は韓国で経済学と語学を生かして貿易関係の仕事に就きたいです。
D: 私の専門であるコンピューターサイエンスと言語学を生かせる職種に就きたいです。
R: 私も専門分野を生かして、製薬会社や食品会社で働きたいです。

-日本文化に関する体験は何かしましたか?R: 学校でもちつき体験に参加しました。
D: 名古屋では「きしめん手打ち」とか「もち投げ」とかいろいろなプログラムがあるので、そういったものに参加するといいと思いますよ。「相撲」も見てみたい。
P: 果樹園へ行ってりんご狩りをした友人がいます。そういうものも楽しそう。
-潮干狩りとか?全員: それ何???
(引き潮の間に、砂浜に埋まった貝を掘る行楽です。)
-日本の物価はどう感じました?D: あまり差を感じなかったです。でも野菜が高いかな?
P: 私もあまり感じませんが、果物が高いと感じました。韓国では果物をたくさん食べてたんだけど、今は買わないです。

-今、皆さんは寮に入ってますよね? 特に人種で固まったり、学部で固まったりとかはないですか?
P: 時々、韓国人で集まって韓国料理を食べたりしますが、いろいろな国の友達ができて特に固まっていることはないです。
D: 日本語を学んでいる他の留学生とも仲良くなって日本語で会話しています。なるべく日本語を使いたいです。

-寮では食事は各自作るのですか?
P: 私の寮では1つのフロアに1つのキッチンがあって、みんなで作って食べています。
R: 楽しそう! いろいろな国の料理が食べられますね。
P: 楽しいですよ。

-これから日本へ留学したいという人にはどのようなアドバイスがありますか?
P: ぜひ経験してみて下さい。留学は物価の違いもあるし、資金もかかることなので、よく両親と相談して下さい。でも、勉強をがんばって奨学金を貰うこともできますから。
その為には日本語をよく勉強してください。言語ができないある留学生は自分の国の人以外に馴染めずに、帰りたがっています。コミニュニケーションをとることが重要です。

D
: 緊張しないで下さい。最初は皆一人で来て知り合いもいませんが、部屋にこもらないで、コミュニケーションをとって下さい。今を無駄にしないで下さい。

R
: 自分から声をかけてみて下さい。

D
: 日本人は冷たそうに見えるけど、たずねてみると親切に教えてくれたりします。

P
: 日本人は恥ずかしがり屋なので冷たく見えるけど、こちらから声をかければ、意外とやさしいです。

-実体験に基づいた貴重なご意見をありがとうございました。